



会 長 挨 拶

会 長 別府 明雄
会長挨拶
「いたばし武者行列保存会」では、武者行列の指導や行列で使用する甲冑の製作を行っています。子どもたちが戦国武者の格好をして得意げになったり、保護者や観客の皆様が勇壮な子どもたちに賞賛の眼差しを向けられる姿に満足しながら、このような機会を通して子どもたちが郷土資料館に親しみ、日本の歴史に興味を持ってくれることも期待しています。
残念ながら、昨年からコロナウイルス感染防止のため各種イベントの中止が相次ぐ中、いたばし武者行列保存会でも活動を停止せざるを得ない状況ですが、密にならない環境での甲冑作りは続けています。コロナ禍が早期に終息し、通常の活動が出来ることを切望しています。
会員はさまざまな経歴を持つメンバーからなりますが、甲冑会員はさまざまな経歴を持つメンバーからなりますが、甲冑に興味のある者や、子どもたちの健全育成に協力的な者が多いものの、甲冑製作に当たる会員は、時間的に余裕のあるリタイヤされた方が多くなっています。
また、日頃の活動の上で「西洋流火術鉄砲隊保存会」の皆さんにご協力を戴くことも多く、感謝しています。
活動内容
「いたばし武者行列保存会」は、板橋区立郷土資料館が開催する行事を支援・協力しています。春と秋に行われる「赤塚城戦国絵巻武者行列」の指導・支援を実施しています。
甲冑製作では、郷土資料館の要請により各種サイズの甲冑を製作しています。夏休みの「親子兜作り教室」では、材料の準備から製作指導を行います。
一般の方々を対象に「鎧の着付け体験」を行っているほか、海外からのお客様に「サムライ」体験のお手伝いをしています。
他の自治体あるいは団体から、甲冑製作の指導や鎧着付け体験の依頼もあり、出来る限り協力しています。
赤塚城戦国絵巻武者行列
「赤塚城戦国絵巻武者行列」で使用する甲冑はさまざまなものがあります。本物の甲冑もあれば業者から購入したものも使用していますが、子どもたちが着用する甲冑は、保存会で製作したものが中心になっています。これらの甲冑は繊維を含んだ丈夫な紙(商品名:ボンテックス)を使用し、水性ペンキを塗って仕上げています。従って、重量的にはかなり軽いものなので、低学年の児童も着用できます。
甲冑は、時代や地域によって用途や形が変わっていますが、時代考証的には赤塚城の時代のものとは必ずしも合致しないものの、図面から作成したオリジナルな物を製作しています。
夏休みの3日間で兜を作る「親子兜作り教室」では、親子で協力して兜を作りますが、親子が長時間一緒に作業する機会が少ない時代に、貴重な体験として喜ばれています。3日間で全部作製するのは無理なので、郷土資料館の実習生や保存会の会員が一部を手伝っています。
毎回、完成した兜を嬉しそうに着用するこどもたちの姿を見ています。また、子どもたちは自分で作った「兜」を着用して、「武者行列」に参加しています。
鎧の着付け体験
梅まつり2日目の昼休みや5月5日の端午の節句、あるいは郷土資料館の展示に合わせて行われる「鎧着付け体験」は、板橋区の広報「いたばし」で募集しているので、区民の方や近隣の養護老人施設からも大勢参加されます。
可愛いお孫さんに鎧を着せて喜ぶほほえましいご家族や甲冑を着用し戦国 武者になりきるご夫婦、車椅子のお年寄りには頭に兜を載せ胸に鎧を置くだけでご満悦です。一度着たら脱いでくれない小学生など様々です。
毎回、海外の方も来場されますが、日本の甲冑に興味のある方が多く、「鎧着付け体験」は国際交流にも寄与しています。
板橋区を公式訪問された海外の方々にも「歴史と文化の板橋」を実感していただくため要請があれば「鎧着付け体験」を実施しています。